Masterpeace 山陽電鉄 3000系 製作記録
 クモハ3030 モハ3031 クハ3615 愛知県 H様

2021/2/14 一ヶ月以上掛かり、やっと完成しました

クモハ 3030



デカールを製作装着
エンドウの密連カプラーを装着、方向幕、種別幕を0.3t のプラ板で装着
乗務員梯子装着、車側表示灯 Φ0.75 アクリルファイバーを頭を丸め製作、装着
窓ガラスを装着 ⇒ これまた大変、妻面等大きさを一々調整、埋め込み装着
このメーカーは、寸法に余裕が無い キチキチなのです ⇒ わざと面倒にしている
ロストの前面、曲面ガラス等、左右で寸法が違うのだ
炙って白けた塩ビ板を透明に戻すのに何回も失敗しました
⇒ 押し込んでいるので、熱をかけると歪むのです










モハ 3031



碍子が3段なので、腰高となっています ⇒ 用意された物が上下3段用でした
パンタ台、M1.2 のタップを通す事になり、大変でした ⇒ タップを一本折ってしまったのです
一段碍子で、ビスも短いのを用意すれば、こんな大変な作業にならずに済んだ










電装、配線は施主さんがなさるので、モーター線のみ試運転の為配線しています

クハ 3615











このキット、板厚の薄さ、寸法の余裕のなさ、しかも、意外と割に精度が悪い
それと、私はマッハの塗料は嫌いなのです 使いたくないのです
薄めないと吹きにくいし、リターダーを入れると、ボテってシャープさが無くなる
薄めて吹くと、ハゲ易いし、後日、だんだんと、肉減りするのだ
下地の傷が浮いて出てきます
WEB上に製作記事の掲載が無いはずです 非常に難しいキットだと思います


兎に角、一生懸命に製作しました 多少のアラはご容赦下さい
10日遅れとなりましたが完成です、大事にして下さい


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製作記録

2020/12/24 キットが届いています





参考資料も送ってくれました



ボディです ⇒ 屋根のRは、自分で決めろと言う事です



床板、窓廻り内張りです



妻面、その他、エッチング板です ⇒ やけに細かいのです、これは、手強い !



お面がロスト、やはり、出来が手強い
床下、屋上機器は、ホワイトメタル 後、ビス類




マッハの塗料 こんなには不要、一缶ずつあれば足りるでしょう
どうせなら、リターダーがあったら良かった




日光モデルの車輪、TC 2輌分



問題は、マスターピース特製の台車枠 「KW-1」
軸間距離を測ってみたら、約26.5mm
MPギヤにぴったりは無いな ⇒ 軸を加工しなくては、、、、




台車中心ピン、3輌分、しかし、MP ギヤにはそのまま使えそうに無いな



パンタグラフ、碍子、2基分



通電カプラー、2輌分 ⇒ しかし、先頭車用の連結器が足りません
付属部品には無いのです


後、組み立て図を見ていたら、車側表示灯が付属部品に無かった

御依頼事項
機番  クモハ3030 モハ3031 クハ3615
電装  ヘッドライト点灯化 ⇒ 不要
 尾灯点灯 ⇒ 不要
 室内灯点灯 ⇒ 不要
追加部品  専用台車枠 KW-1 3輌分
 日光モデル車輪 #8 10.5Φ 2輌分
 日光モデル金属床板用センターピン 3輌分
 PT42 パンタグラフ 2基
 エンドウ直流用3段碍子&ビス 2基分
 IMON 通電カプラー IS002 2輌分
 マッハ塗料 No.85 クリーム 4缶
 マッハ塗料 No.86 ブルー 3缶
当方手配部品装着  モーター ⇒ CANON  5622 CN16 高速・両軸
 モータホルダー エンドウ 6306 ホルダーEJ 強力型用  
 MPギヤ ⇒ 電車用A3WB26
 錘 エンドウ 6606 MPウエイトF CN16用 2個
 ユニバーサルジョイント ⇒ エンドー
 密着連結器 ⇒ エンドー 電連付き(切断)
 屋上配管用部材
塗装色  車体 ⇒ 指定色 マッハ塗料支給   少々ツヤ有り塗装
 屋上 ⇒ 指定無し
 床下 ⇒ 指定無し
 内装 ⇒ ベージュ
 室内天井 ⇒ アイボリー
 ヘッドライトパネル ⇒ 明灰色 ( 復刻車輌仕様 )
 運転室 ⇒ 指定無し
表記文字  インレタ ⇒ 機番・社章 製作・装着
注意事項  屋上配管色 ⇒ 高圧引き込み線 赤指定 

電装は、納品後、施主様に於いて製作されるようですので、配線無しです

2021/1/12 内張り、アングルを取り付けました



このキット、褒められるのは、エッチング板と、組み立て説明書のみだね
私には、エッチング板の厚みが薄すぎる
アングルの取り付け方法は最悪 ⇒ 組んで見れば解るよ
エッチングの精度は良いのですが、曲げ加工が最悪




裾の丸めなんか、ヘロヘロで、内張りと、側板の曲げが、一輌一輌それぞれに違うのだ
車体裾の端の角なんて、曲がって変形している ⇒ 梱包が悪い
靴擦りなんて所は、ベンダーに掛かって無く、全て曲げ直しした
それでも、ヘロヘロは形が付いているので見苦しい
⇒ 箱に組んだ段階で定盤の上でヤスらネバネバ


明日は、箱に組みますが、ロストのお面が恐ろしい

2021/1/15 箱に組みましたが、、、、





屋根が薄すぎて、ヘロヘロのペコペコ
車体を持って作業していると、ついつい、凹むのです ⇒ 仕事になりません
完成後納品しても車体を摘むとペコペコしますよ
⇒ 要注意です 塗装に影響します




屋根の凹み跡が激しいのが、モハのパンタ廻り、修正しても跡が残っています

因って定盤上でヤスろうにも、ペコペコするし、薄いので、削り代もありません
半田盛しても削れません ⇒ 車体側面の部品装着を終えたら、屋根をパテで修正します
そして、低温半田ないし、舜間接着剤で、屋上機器を装着しす
致し方無しですね
倍以上の手間暇が掛かりました




こんなエッチング部品、取り付けて何になるの
⇒ 精密さを装う、自己満足以外何物でもありません




バリ取りするだけで、とんでもない時間がかかります
増して、半田付けすると、貼り付ける (取説の表現) とか言う作業ではありませんよ
エッチングの表現ですれば、それで良いんじゃないですか!!




ドア下の靴擦り、全て、きちんと半田付けして、ヘロヘロの車体裾をヤスッて、整形しました

お面の装着に手こずりましたが、、何とか取り付きました
屋根板が薄いので面合わせが大変だったのです


疲れましたので、少しずつしか作業は進みません

2021/1/19 妻面・車体側面の部品を半田付けしました



細かいエッチング部品を兎に角辛抱に取り付けました



モハの天井に、補強板を半田付けしました ⇒ ペコペコして手で持てないのです





縦樋は、ほぼ、車体側面と面一、少し、逃がしています
実は、屋上配管が妻面脇を通るので、配管する場所を確保する為、
樋の位置を3輌とも、取り付けし直し、変更したのです




運転室側面窓のヒサシ、乗務員ドアのヒサシ、
何のためにわざわざエッチング部品を取り付けさせるのですか?
靴擦りなんて、悲惨ですよ、車体裾のペラペラ板がヤスると、破れてくるのだ
何回も、半田盛してヤスリ、修正しながらの作業でした
まっ、私がヘタクソなんでしょう




車側表示灯なんて、わざわざ、エッチング板で、リングにして有るのです
細密パイプを装着する方がよっぽと奇麗に早く出来ます
エッチング板の製作に、余程、執着があるんでしょうね
で、手すり、は塗装後装着とします
後、前面運転室窓下の手摺り、ロストに穴のマークだけありますが、
組み立て説明書には、取り付けるような絵も部品も有りません
又、貫通ドア・乗務員ドアのドアノブ、穴だけ開いていて、
やはり、組み立て説明書には、取り付けるような絵も部品も有りません
因って、見積もりにも入れていませんが、施主様、如何なされますか?
ロストに穴を開けると、ドリル刃が折れる事、良くあるので、、、、、
エッチング部品を取り付けるのに、4日も掛かってしまいました
この車輌組むのに、ホント倍の手間がかかります
明日は、下地を吹き、屋根の修正塗装をサーフェーサーで行います


2021/1/21 床下機器を組みました





モハの床板、モーターの穴は開いていましたが、
穴がCN16のモーターホルダー用ではありませんでした
やはり、穴加工が必要でした ⇒ ついでに錘を留める穴も加工します


処で、乗務員用ハシゴが付いていませんが如何します?


明日は、下廻りをやっつけてしまいます
車体に比べ、床下の楽な事 ⇒ ウレシ


2021/1/22 台車を組んでみました



クハ・クモハは組めたので、車体を載せてみました
台車がクルクルと廻ってしまいます
⇒ 通電カプラーを使うので、廻り止めを装着した方が良いようです
如何なさいますか? 他の部品発注の際に発注しますか




軸受けメタル等、半田付けしました
⇒ 軸受けの穴は、ドリルで揉まなければ軸受けは入りません




MPギヤは何と、軸距離 WB26 で合いましたが、、、、



センターベアラーが合いません、市中にMP仕様で合う物が無さそうなので自作します
⇒ 左がMPギヤ用、穴径が全て違うのでした
偶然、軸距離は合いましたが、センターベアラー自作でチャラです


KW-1台車枠は、MPギヤ装着用には作ってありません
⇒ Masterpeace製 ドライブユニットを使うと改造無しに組めるカモ




台車中心ピンの径は、エンドウ・カツミ用を使わないと合いません
在庫分より、装着しました
と、言う事で、台車廻りは、日光モデルで無く、エンドウ・カツミ系列でした




IMON 通電カプラーですが、計算上 2.7mm かさ上げしなくてはなりませんでした
絶縁を兼ね、プラ板で、カプラー台座、2.5mm かさ上げします


明日も、下廻りを工作します

2021/1/23 動力を載せました



モーター、錘を搭載して試運転しました ⇒ 調整の結果、軽やかに走ります





センターベアラー自作、ボルスターをジュラコンにて自作



ヘットライト、テールライトをドリルにて、さらいました
⇒ テールライト枠は座も作って置きました
如何に施主さんがレンズを取り付けるからと言って
無加工で塗装を掛ける訳には行きません


ヘッドライトは、Φ2.2 、テールライトは、Φ1.7 のレンズをはめる様にして置きました

明日は、通電カプラーを装着します

2021/1/26 車体が出来、今日より塗装に掛かります



通電カプラーを装着、貫通幌を仮留めし、連結テストをしています
いっぱいに連結出来ますし、調節が効く様にしています




通電カプラーへの配線は、室内で出来る様にしています



ドアノブを取り付け ⇒ 手摺りは塗装後装着



配管用の穴を開けました
ドアノブも実車通り、上向きに半田付けしています




運転席窓下の手摺りも装着



クハ・クモハも屋根を補強しました
メーカーさん、追加で対策でもしないと、売れませんよ
こんなペコペコな屋根、60年間作った事ありません


今日は、屋根の凸凹をサフェーサーで修正します ⇒ 普通ならしない、余分な仕事ダヨ

2021/1/27 屋根の凸凹、下地補修が出来ました



下地を仕上げに、#1500 サフェーサーを吹きました



屋根を約10回、サフェーサーを吹いては、定磐上でヤスりを繰り返しました
やっと、面一となった状態です ⇒ こんな事して一日が潰れてしまいました



モハのヘロヘロ、ペナペナ屋根を水平にするには、ど根性が必要です



光にかざしても、光が漏れていないでしょう
このペナペナ屋根のおかげで、3日分の日当がパーでした
まっ、出来そうにない方は買わない事、作らない事、引き受けない事です




クハもこの通りです



クモハもこの通りです

この度、欠品、誤入のおかげだけで、3日遅れ、その上、ペコペコ屋根の原因での遅れ
メーカーさん、販売店さん気をつけて下さい ⇒ 3週間の製作予定が、一か月掛りそうです
お安く引き受けてしまったものだヨ
⇒ 以後、Masterpeace 製キット組みは、工賃50%増しとします


明日は、運転室の間仕切りを作り、内装の塗装に掛かります

2021/1/30 下廻り・屋上機器を吹き、下廻りを組みました





通電カプラー取り付けは、ナット板として、ベーク板をベースにして、ナット・ラグ板を固定
半田付けに少々対処していますが、短い時間で、半田付けし終わって下さい
ラグ板・はベーク板に接着しております
⇒ 床板のビスを外から緩めれば位置を変更できます
ただ、ビスの長さが少し短いので、1回転以上回さないでください
⇒ 
ビスを半回転緩めれば、連結間隔を変更できます



ハシゴは、片側が床板の留めネジの位置にくるので真鍮板を加工して穴あけをしています
片側は、M2.0のビスで、
床板と共締め、もう一方は、M1.7のビスで床板に装着となります



屋上機器吹きましたが、エアコンが最悪の変形、歪でした
バイスで締め上げて、無理やり歪を修正しました
ランボードなんか足を着ける様にしてくれよ
どうやって取り付けるの ⇒ ペコペコ屋根に半田付けしろってか
モハのエアコンだって、修正しきれていないよ
⇒ 脚は大きく曲がっていて、修正していたら、一本折れてしまった
修正しきれない、エアコンの装着に都合よく、屋根をペコペコにしたのかな ⇒ イヤミ



運転室間仕切りをCADにて描きました



プラ板にて製作、車体に入れなくてはならないので、絵の通りとは行かなかった
しかし、入るように加工、入るようになりました
エッチングが得意のメーカーさん、間仕切り位の部品、入れてくれてもいいのだ


明日は、屋上配管に掛かりますが、屋根がペコペコなので、しかも、
サフェーサーにて修正したので、困難を極める事、予想できます
半田付けすらままならぬ、大変な、一日となるでしょう


2021/1/31 配管が出来ました



配管支えは、マッハを使用



屋上ステップのOP装着していませんので、ここは、組み立て説明書の図通り
⇒ ステップを逃げずに済みますので高圧引き込み線は簡単に済ませました
なので、奮発して図面以上に、Φ0.6からΦ0.4に落として、継電箱を経由させて置きました




ほとんどを瞬間接着剤で留めましたので、天井は、足切りを大きく取っています
⇒ 半田付けして、リューターで根こそぎ削ると言った事は出来ません
少々、不細工ですが、ペコペコ屋根が全て起因していますのでご容赦下さい


明日から、塗装に掛かります 一週間遅れなのです

2021/2/2 塗装中



ヘッドライトパネル、貫通ドアを吹き、マスキングして、黄土色を吹きました
発色を良くする為、白の仕上げサフェーサーを下地に吹いています




室内を壁と天井を塗り分け、運転室内壁は、淡緑色に吹いています
マスキングをして、外装の塗装に掛かりました




ヘッドライトパネルは、施主さん御指定の明灰色でなく、
実車写真の映りから、どうも、金属(ステン? アルミ?)のパネルのようなので
銀色(ステン色)で吹いています
施主さん、気に入らなければ、明灰色に塗り直します
マスキングゾルにて、マスキングをしています
しかし、紺色と塗り分け線が種別幕と、行先幕との真ん中だってさ
そんなん、上手く出来る訳がないですよ
その上、Hゴムも筆刺ししないといけません
実車は、真ん中で塗り分けていますが、ここは模型、こんな狭い処、
真ん中になんて不可能です
⇒ 見苦しくなるので、位置をどちらかのHゴムに合わせます
私は、塗り分けがヘタクソなので、ご容赦願います
下手に真ん中を狙うと、どっちつかずのヨレヨレ線となります




実車貫通ドアの色が外装の塗装と違うようなので、塗り分けをしました



「ちょっと待て!」 何なん? 窓枠の支柱、38本貼り付ける事になっていました
⇒ 辛抱に整形して貼り付けました
一々、切り出し、バリ取りをし、長さを合わせ、支柱に貼り付けしろだとさ
半田付けしても汚くなるし、瞬間接着剤で張り付けしました
それにしても、やはり、接着剤がはみ出してしまったので、
窓枠を先に取り付け、仕上げでトップップコートを窓枠にも掛けようと思っています
しかし、このメーカー、エッチング大好きメーカーさんのようだ
「ちょっと待て!」 こんなん要る? 少々の高さ、エッチングで一体にしておいてよ
暇つぶしの、工作にはウッテツケだな




室内側を吹いておきました

明日は、塗り分けを完了したいと思います

2021/2/3 塗り分けが出来ました





明日は、マスキングを外したばかりなので、補修をして、艤装に掛かります

2021/2/5 雨樋を変更します



施主さんのご希望により、雨樋の色を黒に、又、幅を細くします
実車、雨樋の色は黒だそうで、当方の間違いでした
又、幅を細く見える様にしてくれとの事で検討しましたが、
キット付属の雨樋は、1.0 x 0.3t なので、材料を0.8 x 0.3t に変更します
昨日、作った屋上の塗色調整もパーとなり、
又、一から塗装のし直しと相成りました
洋白材、0.8 x 0.3t の材量が足りないので到着待ちです
雨樋を撤去しました
気力が回復するまで、休養いたします


2021/2/10 塗り分けが出来ました



クーラーのエッチング板、全部ヤスッて合わせました ⇒ アホラシ
窓枠もキチキチで余裕が有りません ⇒ 逃げがないので大変、一々あわせないと、、


休養なんてしていません、ぶっ通しでここまで回復しました
⇒ スゴロクじゃないので簡単には後戻りできません、

やり直しするとどんどん仕上がりが悪くなります、だから後戻りしたくないのです


明日は、デカールを製作・装着します