OMI/AJIN UP COAL TURBINE #8080 レストア記録
愛知県 K様 レストア・全塗装・DCC化御依頼

2024/3/16 何とか完成にこぎつけました



三日間もショート対策・脱線対策、改造に明け暮れたのです
特にポイント通過時のショート対策に難儀をしました
台車枠の出っ張りを削りつくしました
走行の慣れが生じるに連れ、ショートがひどくなってくるのでした
「棚の飾り」を実動走行させるのは無理があります 特に1990年代の物はネ
「格好だけの精密さの物」に手を出したら、ドツボに嵌りますぅ〜
せっかく積んだDECODER、3台焼損しました





TENDERの脱線対策に錘を載せました



先台車中心ピンにバネを入れました

これにて完成 可愛がってやって下さい

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レストア記録

2024/2/17 車輛が届いています



Factory paint なら、\1,200,000.- する品物です
まして、DCC音源、灯火類、装着すれば、\1,400,000.- しても不思議ではありません
米国市場での高騰が激しいのです








美品です ⇒ 付属部品もそろっています

ALCO PA 動力車部







走行テストしました処、何かモーターと回転が合う干渉音がしました



ボディを取り外し、運転すれば不都合な何の音もしません
極めてスムーズな走行です




しかし、ボディを摘んだ時、ホリゾンタルグリルが取れてしまいました



まっ、韓国アルアルです ⇒ 台紙に貼り付けて保管しています
後、PAの前部、KDカプラー (付属部品には無し) の、取り付けが必要かと思います


Coal Turbine 動力車部







試験走行させるも、ショートして動きません



エアーホースがレールに接触していました
取り敢えず曲げて、試運転、が、若干ギヤ音がします ⇒ グリスが欠乏か?






先台車の台車中心ピンにバネが無く、スカートが沈み、レールにエアーホースが接触
何せ、横動が悪いので、R750は通過しません
⇒ R750 通過改造、ショート対策に私の経験より以下の様に改造をお勧めします








配管の外れがあります ⇒ 要修理

TENDER 部







特に不具合はありません
ただ、リヤヘッドライト、室内灯の点灯化をするには、集電装置を製作装着が必要です


後、TENDER後部、KDカプラー (付属部品には無し) の、取り付けが必要かと思います

以上、ざっとした所見です、ご参考に

2024/2/19 着工しました

この度は、剥離剤に因る下地調整はしません



また、このように、COAL TURBINE のグリルが外れてしまったのです
韓国アルアルが激しいのです
多分、グリルの外れとの闘いになるでしょう


2024/2/20 デカールの原図を作成して置きました



UNION PACIFIC の字体、間隔も ALCO PA,COAL TURBINE,TENDER それぞれに
微妙に違っていました ⇒ 車体完成時にプリントアウトします




ALCO PA、分解を始めました



早速、韓国アルアル、リード線が半田外れしていました
両台車からの集電でしたから、片側外れていても動いていたのでしょう
異音の正体はこれでしたね




笑っちゃいました
⇒ 瞬間接着剤で接着してあるので、外すと残材が洋白板にくっついているのです
初めから想像できていたので、驚きません
闘いの始まりです ⇒ のっけから、グリルの上にグリルを貼っている事がバレました
リューターで、くすぶった表面を研いでいたら、外れて飛んで行きました
見つかったから良い物の、とんでもパップンなのです




下廻りも分解



ALCO PA & TENDER、シンナードボンしました
24時間浸けて、下地が溶けなかったら、瞬間接着剤の残が取れなかったら
剥離剤を使わねばなりません

明日は、キサゲ下地処理しますが、一日では終わりそうな気がしません

2024/2/21 塗装を剥がし、磨きました



やはり剥離剤を使う羽目になってしまいました
瞬間接着剤の残骸がこびりついていてキサゲだけでは不十分なのでした
シンナードボン ⇒ 剥離剤塗布 ⇒ 二度目の剥離剤塗布 ⇒ 洗い流し
⇒ リューターにて磨き ⇒ スポンジ砥石掛け ⇒ クレンザーに因る磨き
⇒ ハイターにて漂白 ⇒ 液体洗剤に因る洗い流し
⇒ 乾燥、、、、やっとこの真鍮生地が出ました
韓国製は下地落としが厄介なのです




裏面も丁寧に磨いています、白けた隅は、半田が酸化状態です







オマケも着いとるでぇ〜
乗務員ドアの上,雨切りかな、ごく薄の真鍮板が剥がれました
半田付けして有りません ⇒ 瞬間接着剤使用のようです




半田付け修理しました

明日は、下地塗料を手配しましたので、COAL TURBINE を下地処理します

2024/2/22 塗装の準備が出来ました



奇麗な真鍮地肌に磨き出しました
グリル装着跡の瞬間接着剤、残骸を剥離剤を使い取り除きました






この動力機構、塗装後元に組み立てるのが大変です



外れて指に引っ掛かる、配管、軸箱が可動するようになっている為
半田付けで固定する訳に行きません
⇒ 曲げて、邪魔にならないように、台車枠の内側に収めました




集電用のリン銅線、上手く車輪に接触していません
集電不良の原因となっているようです




塗装後、組み立て時に試行錯誤してみます

以下、組み立て時の参考に記念写真を撮って置きました



タービン部・錘の設置状態



床下の配置







右側の台車、横梁に変な鉄錆が出ています ⇒ 奇麗に汚れを落とします







明日から、塗装に掛かります

で、私、先頭車輌を「SD24」と、軽く勘違いをしていました
ALCO PA-1 ですよね ⇒ 訂正します
記憶が老いぼれて来ました、もう長くは製作活動は出来ないかも、、、、


2024/2/24 下回り完成、車体の塗分け開始です



PA 下廻りを組上げました



 集電改良整備、試運転、OK牧場、DCC用コネクター装着



グリスアップ、OK ⇒ 奇麗で量も十分でした、動かして無いのでしょう



PA、下地塗装に掛かったら、なんと、カバーが半田外れ、
韓国アルアル、半田がチョン付けでした



奇麗に半田を流し、キサゲ完了



ついでに、右となりのカバーも、梯子にしっかり半田付けして置きました







ヘッドライト類装着に床板が邪魔なので出来るだけ広く切り欠きました



COAL TURBINE 下廻り組立、何とか調整出来ました ⇒ ショートして大変でした



ハイハイハイ、韓国アルアル、予想通り、ボールジョイントがユルユル
良く走ったもんです ⇒ まっ、予定通り、瞬間接着剤で固定しました




ショート対策をして、やっとまともに走るようになりました
1.0Vで起動します

グリスアップ、OK ⇒ 奇麗で量も十分でした、動かして無いのでしょう





先台車、横動性改良の為、ジュラコンのブッシュを噛ませ、バネを入れ抵抗減対策
何年か前に改造した車輌と、台車中心ピンの構造が違っていました




台車中心ピンバネ圧のおかげで、エアーホースのレール接触も無くなりました
R730 対応確認の為、レールに載せて見ました
思い出しました、付属部品のドローバーを装着すると、カーブで脱線する事を
そう言えば、KDカプラーのロングシャンクを装着しましたネ
KDロング、4個出費となりましたヨーン




下地を吹きましたが恐れていた事が起きました
グリルの目が潰れている所が何か所も出来てしまっていたのです
薄く吹いたのですが、、、、瞬間接着剤の悪影響です
はみだした接着剤が、メッキ状態のグリルでは接着剤は透明なので目立ちません
が、塗装を施すと、潰れたグリル桟の隙間が塗装で潰れているのが浮き出るのでした






グリルを外して、やり直しです



潰れそうな網目のグリルは、メッキ状態として塗装を被せない方法を取るしかありません
で、下地塗装を剥がしました ⇒ マスキングして塗装します




このグリルも上と同じ処理をします



後部このグリルは、下地塗装を剥がして見ましたが、洋白板ではありませんでした
多少の目詰まりはご容赦下さい、ダークグレイの塗装は薄くても色付きがよいので、
極力薄く塗装を吹きます ⇒ この方法しか思い付きません
この部分は、絶対目詰まりが出ます ! !




TENDER 下廻り、組上げました
数年前に組んだ車輌は、錘が載っていましたがこの車輌は錘がありません
悪い予感がします ⇒ 車重不足に因る急曲線通過時、「脱線」、、、






TENDER は、グリル一ヶ所しかないので問題無しです

明日は、お休みをします
やはり、グリルとの闘いなのです ⇒ 疲れたのです


2024/2/28 やっと塗分けが出来ました

出来が気に入らず、3回塗装し直しました ⇒ 3回も、シンナードボンしたのだ









上のマーズライトの穴、穴径が小さいので、Φ3.0 のキリで貫通穴を開けました







やっとの事でグリルの穴の目詰まりを抑える事が出来ました
組み立て済みの車輌を奇麗に塗り分けるのは難しいですよ
今回、私の鉄道模型人生、全ての技術をつぎ込みました
メタルプライヤーは「タミヤ」のメタルプライマースプレー缶が良いです
色々メーカーを試しましたが、さすが「TAMIYA」です








まずまず思い通りの塗装が出来ました
明日は、デカールの装着をします


2024/2/29 デカールを貼り、塗装が出来ました



マーズライトの縦 2穴をデカールで作り、レンズに貼りつけ装着しました







ホリゾンタルグリルを塗り分けて車体に貼り付けます
こんな難しい、マスキングは年寄りにはきついです




マスキングを剥がし、塗分けが正確に出来ている事を確認



アッチャー、重ね貼りのグリル、貼り忘れていました
⇒ 後で張り付けて置きます














では、電装に掛かります、最後までグリルとの闘いでしたネ

2024/3/6 一週間のご無沙汰でした

PCの外付けHDDが破損しまして、交換、復旧に2日掛かったのです

プログラムをDOWN-LOADし、設定をしています



奮発して大サービスです
ALCO PA-1 、Coal Turbine 共にQSI のDECODER を使います

ALCO PA-1には、ALCO 244 専用のQSI TITAN-A q3 の音源を使い、
Coal Turbine部には、GTEL タービン専用のQSI REV-U q2音源を使います




窓ガラスを入れ、ナンバーボードを製作し、挿入しました
大変な精度を必要としました


AJIN アルアルで、窓枠廻りの裏側が処理していない物ですから、
リューターで削りながら窓ガラスを貼りましたよ


2024/3/9 TENDER が組み上がりました



ルームライトは、窓が小さいので、明るい点灯が確認し辛いです
ROOM LIGHT は、LED 3528 電球色使用




リヤヘッドライト、LED1608 電球色埋め込み、レンズはエコーのΦ4.1ですが、
Φ4.2のドリル刃で、レンズの厚み分、座を作っています
KDカプラーは、MEDIUM SHANKを使用




COAL TURBINE と、連結側のKDカプラーは、LONG SHANK 使用



プログラムして、ROOM LIGHT の点灯確認中 DECODER は、DIGITRAX DN136D
MOTOR出力はカットして、認識用の抵抗、1KΩを入れています


F0 ON で、停止時点灯とています
(注意) アドレスを設定、CV値を変更するときは、ALCO PA部、COAL TURBINE部を
レールより降し、TEDER 単体で設定して下さい
プログラマー機器が違いますので、DECODER が壊れます




リヤヘッドライトの点灯を確認しています
後進時点灯します


他の車両もライト類は装着ました
プログラムして、配置場所を考え中です
配置場所が決まれば、配線、組み立てをして完成となります




2024/3/11 組み上げ、試走をしました



V収録後、ROOM LIGHT 暗かったので、抵抗を半分に繋ぎ直し、場所を変更しました
が、グリルが密なのと、邪魔なモーターとで、思った程明るくはなりませんでした




各灯火の動作をご確認下さい ⇒ 丁寧に各灯火の動作をさまざまに設定をしています
停止時、F7=ON/OFF で、TURBINE/DIESEL音の出力切り替えができます
V中切り替えをしていますので、ご注目下さい


PA-1



配線をして、動作を確認中











COAL TURBINE



台車枠の組み立てが元から無違ってたようです
BRASS TRAIN の各写真と比べ、台車枠を正規に組み直しました




スポンジ両面テープにリン青銅線を突き刺して、半田する場所を固定しています
オマケがいっぱいです
次々と、集電用リン青銅線が半田外れして行きます
もう一つおまけ、配線まで引っ張ると軽々と半田外れして行くのです
K国ドツボに嵌っています




ショートしない位置に半田付けする事は、結構難しいのです
この写真の箇所だけではありません ⇒ 合計6箇所、半田着けし直しました




配線をして、ベンチテストしています











明日から、エンドレスにて、走行テストをし、調整をします
難しい車輌のレストア改造をしているので、ついつい力が入り
一日、12時間以上作業をしていました、予定の3/5 位の時間を費やしで済みました
今週中には、お引き渡し出来るのではと思っています


2024/3/12 TEST RUN しました



ショートしまくり ⇒ 車輪フランジと床板の間が狭い上に、雑な半田付け、
ネジの長さのいい加減さ 台車が首を振れば、ショート
レールの高低差に着いて行けず、ショート、脱線に明け暮れました
何分、DCC DECODER の為、ショートは禁物、数秒もショートしていると
DECODERに不具合が起こるのです ご注意あれ
下手すると、プログラムが飛ぶとか、焼損するとか、、、、有りますよ




絶縁側の車輪、フランジが床板に接触する事があるのです
台車中心ピンのバネ圧を脱線対策の為上げました
で、フランジの接触が無くなるかと思いきや、どうしても、接触、ショートする事があるのです
仕方なく、床下にクリヤーの塩ビ板を舜接にて貼り付けました ご容赦下さい



脱線、R730 通過対策の為、不用意なスカートを留めている、M1.7 のビス、
車体裾の赤い線の下、ビスを手持ち在庫より、一番短いビスで留め直しました
カーブに突入する際、車体裾にビスが引っ掛かりR730 に突入出来なかったのです
乗務員ステップも台車の首振りを妨げているので、曲げて逃げました ご容赦下さい




鎖までが噛み込むのです ⇒ 瞬間接着剤で固定しました
砂撒き管、及び、車体裾から出ている排出管の様な物、首振りを妨げるのでした




PA-1 と、連結する側のKDカプラー、ゲンコツの大きい旧タイプの物に換装しました



もちろん、PA-1側も換装しましたよ ⇒ これで上下動も幾分追随が出きます
カプラーのシャンク振りもバネをきつくして、首振りを押さえています
自連用のキャッチもスプリングの強い物に変更しました
これで、多分、連結外れに対応出来ると思います
車速、加速も PA-1 ⇔ COAL TURBINE 合わせ同調運転出来るようにしました

明日は、最終のTEST RUN と、なりますように !!
ご老体の「よっさん」 疲れたべ〜