メーカー不明
3線Oゲージ
京王帝都電鉄デハ2400系
レストア記録
東京都 U様 レストア御依頼
自由形電車を京王帝都電鉄デハ2400系に
近づけてみる
2019/8/9 完成しました
ヘッドライト、レンズ自作装着
LED 2835 電球色使用
ヘッドライト点灯試験です
2台と同じ車輌は在りません ⇒ 大事にして下さい
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製作記録
2019/7/23 車輌が届きました
三段窓、木製ドア、三つ窓、ゲタ電のような、80系のような不思議な車輌です
台車は、日車D型、何とも自作、フルスクラッチとしか思えません
⇒ 施主様の御要望により京王帝都電鉄色にて塗装、
出来るだけデハ2400系風にしてみます
既設ヘッドライトの撤去、250W前照灯を自作装着
三段窓の下枠撤去 ⇒ 通常窓にします
、
木製屋根です ⇒ 下地は念入りに作らねば、経年変化でひび割れ、剥離するでしょう
T型ベンチレーターが取り付けられていた跡があります ⇒ 他の車輌よりの転用ですね
雨樋との隙間が有り過ぎてどうしようもありません ⇒ 大々的に作り直さねばなりません
機構的には、揺れ枕、軸箱可動となっていますが、上手くは動きません
全体的には、半田が余り上手な方の作品では無いようです
まずは、私より少々先輩の方の力作ですね
私、小学生の頃、「子供の科学」を毎月購読していました
その頃、Oゲージの機関車をペーパー、木材を駆使して製作していた頃を思い出します
その頃、成人されていた方なのでしょう、私より一回り位、年上でしょうか?
敬意を表し、しっかりとレストアしようと思います
2019/8/2 着工しました
まず、屋根のいい加減さを修正
⇒ 罫書き線は立派なのですが、外形の整形が、デタラメなのだ
プラ板を瞬間接着剤にて、接着、接着剤を硬化剤を使いながら、盛っています
兎に角、四つ角が大隙間なのです
とてもじゃ無いがきちんとした性格の人には見過ごせない状況
⇒ 因って時間を掛けて修正します
この木、広葉樹ですね ⇒ 年輪の有る木は普通、塗装する部材としては使わないですよ
僕らの時代、ラジコン機も作っていましたが、バルサ材と檜棒、ホウ材、シナの合板ですよ
私なら、こんな板は使わない !!
兎に角、雨樋でさえも、こんなです ⇒ 妻面との接合が一か所だけこの継ぎ方なのです
ヤスリ、修正します
雨樋、削りました
私が気の済むまで整形するとこんな状態です
きちんと出来ているのは、車体の側板だけですね ⇒ 何かのキットを組んだのでしょう
⇒ 側板長さ、車体長は左右きっちり合っていました
雨樋が曲がって半田付けされています ⇒ 真ん中が1mm程垂れていました
おかげで、正確に屋根を作ると、雨樋、屋根に高さ的に中央に隙間が出来てしまうのでした
で、雨樋を半田し直し ⇒ 恐るべし、この発想力、何と、H.Oのレールが使用されていました
ついでに、半田外れした、補強梁を半田し直し、姿勢を修正
⇒ 左右で高さも、角度も違っていました
で、一日かけて屋根ができました
土曜日は、用があって、お休みです
次回はヘッドライトを作り、屋根の下地を塗装します
ウォームホイールが偏芯していて、振動、異常摩耗が出ています
この際、ついでにウォームギヤを交換した方が良いかと考え
施主さんに、手持ちがないか尋ねると、有ったので、送って頂きました
送られてきた、ウォームギヤは、1/18 でした
この車輌に付いているウォームギヤは、2条ネジ、2/13 でした
車輪径は、19mm 、スケール速度は、モーター回転数、6,000rpm として、
6000x60x0.019x3.14x(2/13)x(1/1000)x45=約148.5 km/h
1/18 ギヤに交換すると、148.5x(6.5/18)=約53.6 km/h
交換は可能ですが、随分な高回転、低速となりますが、交換いたしますか?
2019/8/4 車体の改造ができました
窓を2段にしました
車体の内側に塗装のカスが着いています ⇒ 除去せねばなりません
車体裾にチャンネルを補強の為、半田付けしました
妻面のウインドシルがそろっていません⇒ しかも、隙間が堂々と開いています
こちら側も同様です
これを直すには、両妻面ともに作りなおした方が早いです
このまま隙間を埋めても、ずれているので埋める事はしません、無駄です
裾と側板の天がそろっていませんし、シルその物も、側板側と幅が違います
⇒ 左右でずれています、当然もう一方の妻面とも違っているのです
兎に角、身の回りにある材料で作ったのでしょう ⇒ 妻面の作りが「ぺけ」なのです
シルの幅、位置だけでも気をつけて作っていれば、まぁまぁ、見れるのですが
屋根です
⇒ クリヤーラッカーを3回吹き、浸みこませ、白の下地を2回塗り、2回研ぎ出し、
それでも埋まらない凹みにパテを塗り、定盤上で研ぎ出しました
もう一度白の下地を塗り、下地がやっと出来ました
明日は、下廻りのレストアに掛かります
2019/8/4 塗装がヘッドライトを除く出来ました
屋根は、もう一度奇麗に磨き、艶消しのダークグレイを吹きました
屋上機器、床下機器は、少し、薄めのねずみ1号を吹きました
台車廻りも、ねずみ1号です
軸バネの受けを位置、角度出代を調整、半田付けし直し、軸箱の動きも調整
この軸バネの受け、穴位置が真ん中からズレて、開いているのです
⇒ プレスの位置がズレているので穴を開け直します
この台車も軸バネの受けがねじれ、ずれています
モーターベースが軸箱の動きを妨げていました ⇒ ステーを削り、干渉しないようにしました
※ エンドウのMPギヤのような仕組みで無いと、軸箱が上手く動きません
三線Oゲージのように、スプリングベルトで駆動するような仕組みで、
軸箱可動にしても意味がありません ⇒ 自己満足の境地その物です
スプリングが軸間を引っ張っていて、軸箱のねじれて、摩擦で上下に上手く動くわけがないです
重たいモーターが、軸に重量が直接かっていて、軸箱も上手く動きません
動力台車側は、軸箱を固定してしまった方が軸箱が摩耗しにくくなります
現に、軸箱の軸穴がスプリングによって引っ張られ、モーターの重みで、
軸箱が軸に対し、ねじれて異常摩耗しています ⇒ ガタガタです
車輪、車軸、ギヤ類もピカピカに磨きました
ヘッドライト用のΦ8.0 真鍮パイプがまだ届かないので明日は、デカールを製作します
2019/8/6 デカールを貼りました
ヘッドライトを除く完成しました
⇒ ヘッドライトを取り付けないと装着しない方が良い部品は取り付けていません
Φ8.0 真鍮ハイプの到着予定は、8/8 午後です
なので、完成予定は、8/10 です
2019/8/7 動力廻りを装着試運転をしました
軸バネにかかる、重量が違い、軸箱の姿勢に影響が出ていました
配線の色を赤を黒にし、太さも細く変更、外から目立たない様に配慮しました
ヘッドライト用のソケットを製作して置きました
抵抗、整流ダイオード、定電流ダイオードを入れています
台車中心ピンを変更しました ⇒ 写真右の全ネジビスで取り付けられていました
締めきる事が出来ませんし、いずれ外れてしまいます
写真左の様に、ネジ長3mm のビス、バネを使いました
⇒ これで、きちんと締め付ける事ができます
台車中心ピンの装着状態です ⇒ これが普通のセッティングですよ
ウォームギヤを1:18 に交換、イモネジのマイナスネジ頭が割れて無くなっていましたので
マイナスドライバーがきちんと使えるようにイモネジを2個加工しまた
残念ながら、支給頂いた、スプリングベルトは、線径が細く、V溝に食い込まない為
スリップして使えませんでした ⇒ 因って、既設のスプリングに戻しました
コレクターを支給頂いた新品に交換
?、コレクターへの配線がまずい所を取り回していました ⇒ 後で変えておきます
軸箱と、車輪ボスの間に、スペーサーをかませました ⇒ 軸箱の姿勢を維持する為です
スプリングベルトが引っ張っていますので、軸の姿勢が斜めになって、
軸箱を異常摩耗させてしまうからです
動力側の軸箱は以上の理由で、いくら整備しても、動きが悪いです
逆転スイッチを留めるビス穴のタップがバカになっていました
⇒ 補強追加したチャンネルにタップを切り、ビスを長い物に交換、チャンネルに効かせました
以上、いたる所に稚拙な製作跡が有り、改修に結構な手間暇がかかりました
明日は、夜にヘッドライトを作ります