NJCB/Daiyoung SR&RL 2-6-2 #18 レストア記録 | ||
On2 (13mm) 東京都 H様 全塗装・DCC化御依頼 |
【状態】 | ・個人による塗装済・屋根取り外し可能 |
・前部パイロット部はずれ、砂撒き管状態の誤り | |
・前部パイロット・エアホースはずれ、キャブ屋根天窓はずれ、炭水車注水ハッチはずれ | |
・汽笛上部はずれ紛失 | |
・走行不能(ショート箇所がある模様) | |
【依頼内容】 |
・パイロット部ほか多数の半田はずれ部分補修 |
・砂撒き管2本を1本に(→同梱のPictorial Guideの写真・図面をご参照下さい) | |
・汽笛上部紛失のため、新製取付 | |
・走行回復・調整 | |
・塗装全面やり直し(キャブ屋根は#16と同系色、可能であれば、キャブ内グリーン) | |
・新規デカール作成・貼付 | |
(#16のレタリングはちょっとおかしいので、Pictorial Guideの写真・図面(たとえば、P57の写真、P61-62の図面)でのサイズや位置をご確認いただけると有難いです) | |
・DCC(サウンド)化 |
状態を掲載しました
届いた状態です
走行不能 ⇒ 主台枠後部端梁が半田外れ、ナットすら無く接続されていません
ゴムジョイント要交換
モーターは、回転しますが、時々、歯を飛び越します ⇒ ギヤなめが始まっています
私のレストアした、Daiyoung ( 韓国製 ) は、ギヤボックスが全滅でした
ギヤケースを加工修理して見ますが、修理が成功しない場合もあります
その場合、#16 所見の通り、ギヤの交換となります
冷却管の半田外れ
エアーホース、半田外れ
ホイッスル欠品 ⇒ 自作装着
要煙室戸装着修正
天窓脱落
ハッチのヒンジ、ピン修理
砂撒管改造 ⇒ #18 現車は1本
※ 砂撒管元栓が片側2個着いていますが、1本化した場合、現車がどうなっているのか
写真、図面で良く判らない ⇒ 想像でそれらしく作るしか無い
砂撒管の事を言うのでしたら、発電機の排気管の形状も現車と違います
#18 は、まっすぐ立っています
以上の所見ですが、
致命傷は、最悪ギヤBOX交換となる事です
デコーダーは、QSI REVOLUTION-U を使用
スピーカーは、TOPTONE 20x40 使用予定
2019/8/21 着工、ギヤ修理、走行復活しました
試運転しました
少し、ギヤ鳴りがしますが、スローは効きます ⇒ が、モーターが非力です
#16 と同じΦ16 のモーターですが、低速トルクが有りません
8/21 朝に戻ります
#18のウォームギヤです ⇒ ウォームホイールが摩耗しています
#16 同様、「奥の手」使い修理します
ウォームホイールと、ヘリカル(アクセル)ギヤがやはり、摩耗して、歯を飛ばします
今回は、ギヤケースを加工、車軸受け穴を改修して何とか対処出来ましたが、
ある意味、加工精度的に、#16より大変でした
主台枠後部端梁を半田付け、ドローバーも修理しました
大問題がありました ⇒ 施主様ご指摘のように、ドローバーピンがショートしていました
従台車枠と干渉しています 動作的に対処出来ないので枠を曲げて対処しました
この構造ですと、急カーブはショートします
⇒ 第二動輪をフランジレスにして、急カーブに対処している意味がありません
#16 では、従台車の車輪はプラ製でした
DCC化にあたり、ドローバーを絶縁してしまい、車輪とピンのショートをかわし
台車枠と左車輪のショートは接触しない様に絶縁体を入れるかです
しかし、台車枠が固定されているので、車輪の横動に限界があります
下の写真、左カーブ、この位の角度で、ショートします ⇒ R700程度が限界かも知れません
対処方法は、従車輪を前方へ 5mm程、移設、ドローバーピンの頭をかわす
台車枠が主台枠に固定されているが、アームと共に横動するよう、アームに固定、
主台枠を加工するか、担いバネの表現を多少簡略化する
⇒ 大幅な改造となりますし、手間暇かかります
◎走行性を重視するか、棚の飾りとして我慢、直線走行のみとするかです
※ #16は、ショートしないまでも、急曲線通過は不可能です
まぁ、韓国製が棚の飾りと称するのは、こう言う事なのです
明日は、塗装を剥がし、車体修理をします
2019/8/22 塗装を剥がしました
シンナードボンで塗装がなかなか剥がれませんで、剥離剤を使用しました
また、サンポールを使用しても、酸化が取れなくて、漂白出来ませんでした
これは、アメリカさんの塗装です
塗装はまずまずの仕事ですが、修理した人の半田付けは下手ですね
塗装を剥がす前に発見してしまいました
#16同様、キャブ右側面が、ケツ下がりなのです
おまけに、ブレーキシリンダー上のランボードが水平に取り付けられていません
エアタンク上のランボードを受けている足も垂直ではありません
⇒ 図面を確認してもきちんと水平垂直となって居ます
何とも、冶具も無しに、半田付けしているんですね
これは、現場のパートのオバサンのアドリブですね
それでも、完成検査で落とされず、市場に出るなんて、日本じゃ考えられないですよ
修正不能です
主台枠がねじれています ⇒ 前所有者が半田外れをし直した跡があります
修理跡でしょう、大盛りの半田がキサゲされずに残って居ます
ねじれを修正する為、主軸押さえ板受け梁を半田し直しました
早速、従台車枠の改造をしました ⇒ これで、R550位通過出来るかもネ
横から見るとこんなです ⇒ これで、ショート無しになりました
さて、砂撒き管の形状ですが、昨夜おそくまで、
施主さんとチャット状態のメールで研究・打ち合わせしました
上の#18 廃車時の写真に出ていますが、1本砂撒き管、ランボード下で、
水平に第一動輪の前に取り回されています
図面で確認すると、
第一動輪の真上付近から、大きなRを描き、砂が車輪前に排出されるように描かれています
どうも作用管がキャブ下からキャブ内に入って居るように見えます
このような取り回し、垂直に落下し水平にT字管で受ける方法ですと、栓は不要となります
砂の抵抗で粒体は栓その物になります
チーズの処で作用管の空圧で砂を第一動輪前に吹き飛ばし、撒いていたようです
ですから、ドーム下の抽出口は、所謂、漏斗でしょうね ⇒ 確信が持てました
それらしく、製作するという事で了解を頂きました
明日は、車体の修理を行います
2019/8/23 車体修理をしています
テンダーハッチのヒンジピンを作成、ピンを曲げて抜け留めとしています
ホイッスルを自作、切削加工しました
ホイッスルを半田付けし、引き棒を半田付け装着
発電機排気管を作成、消音機も自作取り付けしました
ベルの引き綱も半田外れしていましたので、半田付けしました
ホイッスルから、ベル、発電機に至る所、バランスも良く、修復、改造出来たと思います
冷却管をステーに半田付け、タンク側も外れていましたので、半田付けしました
キャブ屋根の天窓を半田付け
デッキ、エアーホース、修正修復しました
煙室戸のはめ合い調節、ステーの再半田取り付けをしました
砂撒き管、1本化の為、サンドドームを撤去しました
⇒ ドーム自体、ボイラーに半田付けしてあり、また、ボイラー内の裏から留めてある
M2.0のビスも緩まず、ドリルでネジ頭を飛ばして、やっとの事で外す事が出来ました
ドーム前の配管、#16と同じく、半田外れ、修復しました
明日は、砂撒き管を製作します
2019/8/24 砂撒き管出来ました
元の砂撒き管元栓の取り付け穴をΦ1.0の真鍮線を差し込み半田付け削って仕上げました
何だか解りませんが、砂撒き管の取りだし口の両側に着いている円形の物
M1.2のビスを加工しねじ込みました
砂撒き管は、Φ0.7 真鍮線で製作取り付けしました
ドームは、裏からM2.0 のビスで取り付けています
ドームからの取りだし口は、0.8 x 1.2 の細密パイプを漏斗状に削り、
Φ0.7の真鍮線にかぶせ半田付けしています
漏斗風に加工が出来ました ⇒ でも頑張った割には余り目立ちませんですね
砂撒き管を取り付けていたらコンプレーサーへの配管が半田外れしました
明日は、下廻りのみ塗装をして、組み上げ、試運転してみます
2019/8/25 下廻りを塗装・組み立てました
スライドバーをニッケルメッキしました
集電に不具合の無いよう、組み上げ
先台車枠が、シリンダーブロックに干渉し、先輪が脱線、
この位の曲線通過が限界となりました
先台車枠のアームを 2〜3mm 伸ばせば、かなりの急曲線を曲がれます
現段階で、R600の通過、大丈夫でしょう ⇒ ショートの心配は無くなりました
明日は、塗り分けに掛かります
2019/8/27 先台車を改造しました
急曲線対応の為、
先台車アームを2.5mm 延長し、シリンダーブロックをかわしました
写真のごとくRに対応出来るようになりました
継ぎ足したところにセンターピン穴を開けました
台枠の担いバネがあたるので、主台枠を削りました
次は、塗り分け塗装に掛かります
2019/9/3 やっと、塗り分けが出来ました
マスキングを剥がしたところです
明日は、筆刺しをし、デカールの作成に掛かります
2019/9/5 筆刺し、デカールの作成が出来ました
明日は、デカールを装着し、塗装が完成します
2019/9/6 塗装が完成しました
デカールは、フラッシュゴールドで作りました ⇒ 金箔です
明日から、DCC化に掛かります
2019/9/8 ヘッドライトを点灯化しました
レンズは、米国のパーツを使用 ⇒ LED1608 電球色をレンズに接着、はめ込みしました
窓ガラスを装着しました
2019//9/12 完成とさせて頂きます
一昨日、完成していたのですが、、、、
試運転、調整をしていたら、次々と不具合が出てきたのです
デコーダーをサイドに入れる事が出来ましたので、
Φ28 (エンクロージャー付き) スビーカーをぎりぎり入れ込みました
テンダー台車、集電悪く、後部台車中心ピンスプリングを柔らかいバネに交換しました
出始めの缶モーター、トルク不足で非力ですが致し方有りません
ドローバーピン、モーター端子のショートを防ぐ為、テープを貼り絶縁しています
S字カーブで何回も往復試運転していたら、主台枠の底に車輪のフランジが接触、
塗料が剥がれショートする事が起き始めました ⇒ 起伏に追従する際、接触したのでしょう
仕方なく底面に、絶縁材を貼り付け対処ました
で、試運転を続けました処、定期的にレール行程の同じ位置でショートを起こし始め、
フランジレスタイヤのタイヤ側面が主軸押さえ板に接触し始めていました
車輪を塗装したので、だんだんと塗装が剥がれ、ショートを始めたのでしょう
写真で判るかと思いますが、90/360度位の範囲で接触、塗料が剥がれています
主軸押さえ板を削り、対処しました
当初の施主様のご指摘、「ショート」 を、ドローバーの処だけと思いこみ、間違いました
何と、右側のエアータンク上のランボード、半田外れしたのです
再半田付け、修理しましたが、ボイラーにしっかり半田付け出来ませんので、
簡易に両端を半田付け修理しました
車輌を持つ時は、なるべくランボードを保持しないでください ⇒ 又、剥がれるカモ
サウンドの音源は、q2 FILE [3050-521] 2-6-2 SHAY にしました
SOUND 選択設定
HORN | D&RGW 4 Chime (K28_beg) |
ALT-HORN | GC&ER 5 Chime (Shaybeg2) |
BELL | Steam Bell, hand pull, slow 2 (Cass #5 Bell_mid) |
CHUFF | Light Chuff |
Generator | Small Generator (Fr_Mikado_gen_beg_7633) |
Pump | Single - Small 1 (Heisler_Pump_Loop) |