ワールド工芸 国鉄 オヤ 31 12 製作記録
東京都 S様 御製作依頼

2014/2/18 祝 !! 遂に完成



試運転、O.K 牧場 ⇒ やっとの思いで、完成しました

試運転の結果、チラつき防止が功を奏し、チラつき無しです
さすが、合計、400μF の威力です

今回、私の目の老化をつくづく感じました
⇒ もう、余り細かいものは、作れないかも知れません



室内のロングシートです
机も一つ、表現しておきました
⇒ 施主様が送ってくれた図面通りの配置にしました
極力、床下の配線も隠しました















ご覧の通り、まずまず、良く出来たと思います

10日もあれば出来ると思っていましたが、甘かったのです

可愛がってやってください
この根性は、もう、終生、出無いかも知れません

2/20以降、納品出来ます
明日(2/19)は、特製ケースを作ります

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製作記録

事業用車愛好家のS様より、クモヤ 191 納入時ご予約がありました

ワールドさんより、再生産があり、ご注文と相成りました

施主様のご希望内容

今回、の車輌環境設定は、1959/3/31 長野工 スハ32 426 改造 オヤ 31 12  
1984/4/1 継承 JR東海
1995/12/25 名古屋区 廃車の車輌

サーチライト 自作・点灯化仕様
テールライト 非点灯
カプラー 両端アーノルド装着

を予定しています

写真を見てみると、ゲゲゲッ、サーチライトが12個、ツイテマッセー
しかも、ヒサシ付の物も 2? 個ありますヨ

これゃ、真鍮パイプから、ほんとに自作するしかあーりませんネ

手持ちの最小 LED は、1005 ですから、これを試作してからの、製作開始ですね

2014/2/3 着工です



施主様より、キットが届きました
床下用のスハ32系も送って頂きました



資料も同梱されて、届きました
この期待は、裏切れません
集電を容易にする為、床下は、KATO スハニ 32 を使わせてもらいます

ただ、水タンクは、撤去しなければ、、、

早速、スハニをバラして見ました





テールランプが着いています

ON-OFF のスイッチが着いていますので、非点灯にもスイッチで出来ますね
しかし、これを生かす方法は、無いようです
⇒ ライトの幅が随分違います キットの方が広い
また、矢羽根がちゃんと取り付け出来ないようです
⇒ 残念、ここは諦めなければならないのです



水タンクは、削り取らないとならないようです

余り違いが無ければ、配置は、変更せずに作ろうと思います

室内表現は、削り取り、ある程度実車を反映したいと思います
せっかく、写真資料、図面を送って頂いたのですから、出来る限りして見たいのです



ロストワックスのライトが12個ありました

何と、外径、1.2 〜3 mm です 
限界中の限界です
⇒ これに旨く、LED 1005 の厚み0.3 を入れ込むだけ、
穴を繰る事はとんでもない難関です
ノギスで測っていたら、落してしまい、捜すのにすごく、時間がかかりました

失う可能性が大です

1.2 x 0..8 のパイプを持ち合わせているので、
これにφ0.4 の真鍮線を組み合わせて試作をしてみます
で、ないと、いきなり12個しかない、ロストに手を出すのは危険すぎます

まず、サーチライトから、試作してみましょう
粗方の感じは、つかめました

2014/2/4 サーチライト試作に掛かりました



φ1.2x0.8 の真鍮パイプに1.05キリで、穴を広げました
⇒ 外径は、φ1.25位に脹らんでいます



位置決め用にパイプに0.45キリで、穴を開けています



φ0.8 の真鍮線を半田付けしました



真鍮パイプを切断



ざっと、整形して、LED 1006 を入れてみました ⇒ 入ります、リード線は付けていませんが、、、



削って、R を付け整形しましたが、薄くなったパイプが持ちませんでした
淵が切れてしまったのです
2 個作ってみましたが、全敗です



外径が、φ1.4 位無いと無理のようです

φ1.5 x 1.0、 φ1.0 x 0.5、φ0.5 x 0.3 の 真鍮細密パイプ 3本を使う方法に変更
リード線も後方に抜かないと持ちそうにありません
よって、ステーの中をφ0.1 のウレタン銅線を通します

CADで図面を描いてみました これで出きれば
まぁ、見栄えも附属のロスト部品と変わらないでしょう
ツバ付のライトも出来る筈です

真鍮パイプを IMON さんに発注しました

材料が来るまで、LED 1006 にリード線を半田付けしています
目が疲れるので、1時間しては、1時間休まないと、目のピントが合わなくなるのです

2014/2/5 LED 1006 にリード線を付けました





1時間に4個くらい半田付け出来るのですが、又、視力が回復するまで、
1時間休むのですから、
13個作るのに、約6時間掛かってしまいました
⇒ こりて、半田付け作業用の拡大鏡を注文しました

アノード、カソードが見辛くて、反対結線が3個出来てしまいました

付け直す気力が湧かないので、そのまま使用します

IMON さんから、発送準備が出来たとの連絡がありました 2/7には到着するかな

鉄道模型の通販で、在庫あればの話だが、安くて早いのは、「ヨドバシカメラ」さんです
⇒ ほとんど送料無料ナノダ

車体の製作に掛かる事にします

2014/2/6 点灯成功しました



試作、O.K. 牧場



2/6 午後、IMON さんから、真鍮パイプが届き、早速試作に掛かりました

車体が、サーチライトのステーを取り付けた所で、ストップしています



この、順番は、サーチライト点灯仕様の為の方法です
附属部品をそのまま取り付ける方は、ロストのヘッドライトをステーに取り付けてください
この度は、配線用の穴をここで、開けます
⇒ 点灯試験がO.Kでしたので、これから穴を開けます

では、サーチライトの作り方を説明します



半田付け用、拡大鏡が届きました ⇒ 良く視えます ヤフオクで、ゲット \2,310 也
LED 照明も点いています

φ1.5x1.0と、φ1.0x0.5のパイプを半田付けします



半田付け出来たパイプ、φ1.0x0.5を根元から切断し、ドリルレースで、R加工をしました



R加工出来たパイプにφ0.5x0.3のパイプを半田付けします



掴み代を残して、カットしました



φ1.5x1.0のパイプ側を切断して、1.15キリで、穴を広げました



LED を入れて見ました ⇒ O.K 入ります



と、言う事で、出来たのだ



これが、私の作るライトの限界です

外径 φ1.4 穴径 φ1.15
使用 LED 1006 or 1005 なのです

これで、宜しければ、12個、サーチライトを取り付けます

サーチライトの取り付けは、塗装後、瞬間接着剤で、ステーに取り付けとなります
半田は無理なのです ⇒ ウレタン銅線の絶縁が熱で切れる恐れが有りなのです

2014/2/7 車体が出来ました



はしご廻り、しっかり半田付けしましたので、少し、余分の半田がまわっています

屋根の凸凹も修正しました

が、しかし、、、、!!



床板を取り付ける厚さが、真鍮版の厚みしか入りません

なので、床板の取り付けステーは、まだ、取り付けていません

こんかぎり、KATOのスハニの床板を削らなければならず

せっかくの集電板も使えません

旨く、薄くできなければ、附属部品の真鍮板を床材として使い、GMのTR23 を使います

施主様より、連絡有りまして、サーチライト12個、採用決定、自作ライトを装着します
また、室内の作りこみ、室内灯を装着します

所属は、「名マイ」で、との事ですので、
改造当時の長野工の全検表示が間違いないと思います

「34-3 長野工」と、します



で、ヒサシ付のサーチライトも作りました

床下の製作に移ります

2014/2/8 床下出来ました



EF64 に牽かれて試運転です ⇒ O.K 牧場



連結間隔もO.Kです

2/7 の夜に戻ります



水タンクを撤去し、プラ板で穴埋めをしました



あとで、黒を塗装します



車高合わせする為、ボディに当る部分をヤスッて削りました

車体にはめて見ると

ゲゲゲッ、台車間距離が足らないよ 又、難題でした
当ったり前カァー、うかつだった、矢羽根を付けた時車体長がスハより伸びているのだ

ワールドのキットの台車間距離は、96mm
KATO スハニの距離は、93mm

オヤ31 の実際の台車間距離は、14,000mm これを1/150 すると、約93mm

93mmが正しいのだ

因って、93mmで続行
⇒ TOMIX のアーノルドカプラー、ロングシャンクを改造し取り付けます
30年位前から、部品をストックしてあるのです ヒッヒッヒー



上がロングシャンク 約6.0mm 下、レギュラーのカプラー 約4.5mm
これで、丁度3mm 長く出来ます 正解です



改造して、装着しました



車体に取り付けて視ました ⇒ O.K です



台車を留めます M2.0のフランジビス これは、プラを締める時良いのです

H.O のKD カプラーを取り付ける時、使っています





M2.0 ナットを埋め込み



もう一方は、ボルスターに直接、M2.0 のタップを切りました



床下取り付け用のステーをボディに半田付けしました
ご注意 取り説とは、逆に、裏返しに取り付けています
車高が高くなるので、真鍮板一枚分減らしたのです





ステーに当る所を追加削除 平らにしました



で、出来上がったのです
車体とは、M1.4 の鍋ビス 3本で固定します

今晩は、矢羽根を作ります

明日は、塗装をしたいですね

2014/2/9 矢羽根を取り付けてみました





矢羽根をたたんだ時の状態です



たたんだ時の状態の写真(右)です

これが、結構、難しかったのです ⇒ 位置合わせの:蹴込み位置が合わないのです
屋根のR部分の周長の方が少し長いのです ヤスリで、R部分を削ってから
半田付けする方がやりやすいでしょう しかし、掴みどころが無く苦労しますよ

今日は、余り進んでいません
昨日の雪で、スノータイヤに履きかえたりで、くたびれました

今晩は、ゆっくり配線を考えます 何せ、室内が配線だらけになりますので
室内灯も如何するか考えないと、、、 二部屋になりますので、、

塗装は、考え付いてからとします

2014/2/10 車体少し変更しました



床下の取り付け方法を変更しました

ステーを取り外し、真ん中のステーは、板厚分深く出来るよう取り付け位置を
半田し直ししました

左右のステーは、車体端に移動しました
集電板を取り付け、瞬間接着剤で、接着、車体にある場所は、
絶縁も兼ね塗布しています

車体を接合して、車高調節、試験した結果、ちゃんと、絶縁できていました

案がまとまりましたので、、明日から塗装に掛かります

今晩は、残りのヘッドライトを作ります

2014/2/11 やっとサーチライトが出来ました



上のサーチライト、ヒサシ無しです



下のサーチライト、古い写真ほど、下のライトにヒサシが着いているので
「名マイ」所属の改造初期当時は、全部ヒサシが着いていたのではと、想像
下は、全部ヒサシを着けときました ⇒ 後で削り取ることは出来るのでね
後で付足す事は、まず、出来ないでしょう

手作りなので、少しずつ、形が違いますが、仕方なしとしてください
⇒ 小さいので目立たないと思います

半田付けを重ねていますので、何回もしくじりました
⇒ φ0.3 の穴が半田で潰れるのです
削っていると、半田が取れてしまうのです

明日は、ほんとに塗装に掛かります

2014/2/12 塗装に掛かりました



塗装に入る前に、屋上のモニターを作りました

やはり、施主様は、裏切れません ⇒ 資料まで送っていただいているのですから、

オヤ 31 12 の図面には、モニターがちゃんと着いているのです
600 x 1,000 x 155 (H) なのです これが、各矢羽根の前に、計 3 個着いています
で、t=1.2 のプラ板より自作 実寸は、4 x 6.5 x 1.0 と、しています
それに、Hゴム表現をしておきました 窓穴は、開けていません 黒く塗って表現します

こういう、各号機用の部品をエッチング板に入れてくれていると、さすが、ワールトさん
と、言うことになるのですが、、、



3個 接着剤で、貼り付けました



マッハのプライマーを吹いて、先にダークグレイを塗ったのですが、
隙間穴が有ってみぐるしいので下地の補修をしています
⇒ 明日朝まで、乾燥させます



床下もプライマーを吹いて、黒の艶消しを吹き、完成しました

今回は、マスキングのしやすさから、屋上から塗ります

明日は、下地が出来たら、ぶどう色2号まで、吹きます 遅くなってしまったのだ

2014/2/13 屋根を塗りました



屋根だけ塗って、仕事を止めています

モニターが、時期によって違うようなので、このまま進めて良いのか
施主様と相談したいと思います

23:14 確認が取れました ⇒ GOです

明日こそは、ぶどう色2号を塗ります

2014/2/14 塗装が出来ました



デカールも貼り終え、トップコートも吹きました 室内は、淡緑色を吹いて置きました
ちょっと、床下に載せて見ました

保存機は、取ってつけた張り上げ屋根ですけど、昭和34年当時は、
バリバリのスハ32の張り上げ式
だから、この感じでいいのだ



全検表記、@A位表記
渡り板を黒で筆挿ししなくてはネ



所属表記、、、んっ、何か糸を引いている物があるなぁ 後で取り除きます

観測室の窓、ドアのHゴム、筆挿し表現は、勘弁して下さい絶対にドジるよ



見えるかな 換算表記 作っても、ヨーワカランな



矢羽根も塗りました

モニターは、こうして作りました



プラ板に、銀河モデルの気動車用デフロースターを瞬間接着剤で、貼り付けしました
Hゴムに見えるでしょう
そして、屋上に貼り付け塗装しました



問題はこれです
筆挿しを上手に出来る自信が無くなったので、デカールを作って貼ったのです

いよいよ、電装に掛かります

まずは、サーチライト作りから始めます

今日は、ここまで、スケート見なくちゃネ 倉敷出身者が二人出てるもんね

2014/2/16 ウーッ



12個、やっとの思いで埋め込みが出来ました
これから、補修の筆挿し、レンズを作ります
出来る見込みで、引き受けましたが、とんでも無い事をやらかしているのか

埋め込み出来ても、ショートしまくりだったのです
物が小さいので、掴みそこないで、飛ばしてしまうのです
目が疲れて、二重に見え始め、ピントが合わなくなり、休み休みなのです

実働、9時間、休み休みの1.5日間かかりました

2/15 早朝、(まだ、2/14の夜)に戻ります



こんな格好で、拡大鏡を使いながらの作業です



この穴にライトを差込み装着してLEDをライトに入れます



φ0.1 のウレタン銅線 2本をφ0.35のキリで穴を広げた、真鍮パイプに通したところです
見えますか ? まぁ、こんな具合なのです ⇒ ローガンの爺さんにはツライ



ショートしていないか調べるのに乾電池を使い、1個ずつ、検査しながら、
接着固定をしていきます



ちゃんと点灯を確認、位置を確認しながら、瞬間接着剤を流し込み、固定します

ショートしていると、銅線が見る見る、熱くなってきますから判ります
⇒ 指先の温感で判断します、ほんの0.5秒
ちょっと油断すると配線、絶縁の為の瞬間接着剤のアクリルが焦げて焼け切れます

失ったライト、2個、だめにした、LED 5個

窓ガラスを入れ、室内灯を装着後、車体に取り付けます
⇒ その間にまた、ショート現象が起きるでしょう

ブリッジダイオードは、床板に、1個(CAPA=1A)取り付けで済むと思います
CRD(15mA) は、最低、4個必要と考えています

後、チラつき防止のコンデンサーが必要になってくるかも知れません
入れるなら、3箇所、100μF x 3 個でしょう

また、ショートを確認しながらの、一個一個の取り付けとなります
で、ないと、何処がショートしているのか判らなくなるからです

では、窓ガラス取り付けに入ります

2014/2/16〜17 室内灯を作りました



窓ガラスを入れ、テールランプも装着しました



ブリッジダイオード、1Aの物は、寸法的に小さいので、
直接、集電板に半田付けできる、2Aの物を装着しました
赤くマジックで塗っているほうが、+端子です
基板用のダイオードですが、取り付け脚を都合よく曲げて、半田付けしました



室内灯です 二部屋ですから、LED1608 電球色を、1個と、3個に分けてあります
端にチラつき防止に100μFのコンデンサーをつけました
1.2tのプラ板に直接瞬間接着剤で固定しました
開けている穴は、ベンチレーターの足の逃げです
⇒ ついでに位置決め用の穴としています
あかるすぎるので、少し暗めにしています



サーチライト用のコンデンサーです
抵抗と、CRDを極力省スペースで、組み合わせています



アップすると、こんな具合です ⇒ 半田を大きく盛っています
後から、余分の半田をヤスッて、削り取っています



このような配置となります ⇒ 旨く行くと良いのですが、、、

17日の午後から、いよいよ、サーチライトの取り付けをします
最大の山場なのです

2014/2/18 配線デキタノダ !!



何回もやり直しましたが、根性でやってのけました
執念です

トイレの窓は、すりガラス表現していましたが、パンチがないので、白を塗りました

電圧を12Vかけた状態



電圧、6Vの状態



黄色のマスキングテープの下に、100μF のコンデンサーを入れています
合計、400μF のコンデンサーを付けましたが、しっかりとした効果は出ませんでした
全、16個のLEDを入れ込みましたので、1000μF位の容量が必要なのでしょう

しかし、取り付けスペースが有りません

この後、室内の椅子、机を作りこむことにしていますが、
余りの事は出来そうにありません ⇒ どうぞ、ご容赦ください

配線を床下に這わす事にしていますので、長いすの下を活用して、
配線を出来るだけ見えないようにしますが、
せっかく出来た配線を切断しないことを優先しますので、
妻面側にある、机は表現不能と思われます
多分、ロングシートのみとなります

少し休んで、夜になったら、シートを作ろうと思います

明日、試運転予定、明後日、2/20、完成予定となります